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プロフェッショナルな本音ブログ

「7つの要素」七つめは!?④

2014年03月04日

シリーズ化して進めている「7つの要素」七つめも今回で4回目となりました。

 

前回のブログでは、

『入れれる』『見れる』『見せれる』『使える』という4つのキーワードの中で、

『見れる』に焦点を当てて、教育の観点からご説明しました。

 

具体的には、『見れる』について「教育」という観点から考えた場合、「見るための操作方法」を教えるだけでは不十分であることをご理解いただけたと思います。

 

「見るための操作方法」をいくら教育しても、その指標をなぜ見る必要があるのか?、何が狙いなのか?を教育しなければ、「見れても見ない」という事態を招いてしまうということでしたね。

 

 

今週は同じく「教育」という観点から『見せれる』について説明していきます。

 

それでは、ツール選定ドタバタ劇のスタートです。

 

  

【ツール選定ドタバタ劇】

 

あなた:

「教育」という観点からの『見せれる』について詳しいことを教えてください。

 

MCネクスト:

承知しました。

一つお聞きしてもよいですか?

 

あなた:

なんでしょう?

 

MCネクスト:

『見せれる』というキーワードから何を連想しましたか?

 

あなた:

えっ?

連想ですか?

 

MCネクスト:

はい。

難しく考える必要はありません。

要は『見せれる』とは何のことを言っているのか分かりますか?

 

あなた:

いや・・・。

ただ単純にSFA・CRMに蓄積された情報を誰かに見せれるということかと・・・。

 

MCネクスト:

確かにその通りなのですが、ここでいう『見せれる』は操作面の話ではない、ということは理解されていますよね?

 

あなた:

・・・。

『見れる』のときと同様、やはり操作面の観点からしか考えていませんでした・・・。

 

MCネクスト:

基本的には『見れる』のときと同様で、「なぜ?」がヒントになるのですが、『見せれる』は「ある人」を対象にしています。

つまり、「ある人が見せれる」ということです。

 

あなた:

「ある人」・・・ですか?

 

MCネクスト:

はい。

「ある人」です。

 

あなた:

それは誰ですか?

 

MCネクスト:

少し考えれば分かると思います。

 

あなた:

・・・あっ!

 

MCネクスト:

分かりましたか?

 

あなた:

ひょっとして・・・、

マネージャー(管理者)ですか?

 

MCネクスト:

仰るとおりです。

では、先ほど「なぜ?」がヒントになると言いましたが、マネージャーが対象ということから考えると何が重要だと思いますか?

 

あなた:

『見せれる』、「なぜ?」、「対象はマネージャー」・・・。

 

MCネクスト:

分かりませんか?

 

あなた:

はい・・・。

 

MCネクスト:

『見せれる』とは、部下に見せるべき情報が何かを判断することができるということです。

 

あなた:

部下に見せるべき情報・・・?

 

MCネクスト:

SFA・CRMは、「実績」「案件」「活動」などの情報をモニタリングできることが大前提です。

 

あなた:

はい。

 

MCネクスト:

逆に言うと、「実績」「案件」「活動」などの情報をインプットできても、蓄積された情報を自分たちの見たい形で容易に見ることができないSFA・CRMツールは選択すべきではありません。

 

あなた:

ベンダーが安価であることを訴求してくるSFA・CRMツールに共通して見られる落とし穴でしたよね。

 

MCネクスト:

はい。

話を元に戻すと、SFA・CRMは、「実績」「案件」「活動」などの進捗情報をモニタリングできるツールであり、PDCAサイクルの運用で活用すべきツールです。

 

あなた:

はい。

 

MCネクスト:

では、その進捗状況をモニタリングするための管理指標はどこまで設定すれば良いでしょうか?

 

あなた:

どういうことですか?

 

MCネクスト:

「PDCAサイクルを運用するために公式に設定されるモニタリング指標はどこまで設定すべきか?」ということを問うています。

 

あなた:

必要な管理指標は全て設定すべきではないのですか?

 

MCネクスト:

全て?

 

あなた:

はい、全てです。

 

MCネクスト:

それは無理なんです。

 

あなた:

えっ?

 

MCネクスト:

例えば、

「見込案件を管理するためにモニタリングすべき全ての指標を言ってください」とお願いした場合、あなたは完璧な回答を出すことができますか?

 

あなた:

いや・・・。

 

MCネクスト:

しかし、

「見込案件を管理するためにモニタリングすべき最低限必要となる指標を言ってください」とお願いすれば、回答の難易度はぐっと下がると思いませんか?

 

あなた:

確かに・・・。

 

MCネクスト:

つまり、

想定される全てのモニタリング指標を設定するのは現実的ではない

ということです。

 

あなた:

・・・。

 

MCネクスト:

なぜですか?

 

あなた:

えっ!?

 

MCネクスト:

「想定される全ての管理指標を設定するのが現実的ではない」のはなぜですか?

 

あなた:

数が多くなりすぎるから・・・でしょうか?

 

MCネクスト:

違います。

 

あなた:

・・・教えてください。

 

MCネクスト:

見るべきモニタリング指標は状況に応じて変化するから、です。

 

あなた:

・・・変化?

 

MCネクスト:

SFA・CRMを活用したPDCAサイクルの運用では、モニタリング指標を使って「C(チェック)」を行い、「A(改善)」することが重要ですよね。

 

このとき「公式に設定されたモニタリング指標」だけで「C(チェック)」しても、「A(改善)」の方向性を見出すことが困難なケースがあります。

 

あなた:

なるほど。

 

MCネクスト:

どうします?

 

あなた:

えっ!?

 

MCネクスト:

「C(チェック)」したい指標が、公式なモニタリング指標として設定されていなければどうしますか?

 

あなた:

自分で探しに行くしかありません。

 

MCネクスト:

正解です。

SFA・CRMに蓄積される情報を自分で探しに行くしかありません。

 

つまり、マネージャーは、部下も見ている「公式に設定されたモニタリング指標」だけでなく、SFA・CRMに蓄積されるあらゆる情報を使って、部下をマネジメントしていかなければならない、ということです。

 

あなた:

なるほど。

 

MCネクスト:

『見せれる』というのは、「公式に設定されたモニタリング指標」だけでなく、状況に応じて部下に見せるべき必要な情報を指標化し、最適な「A(改善)」に向けて指示・アドバイスができる力を備えている、ということを意味します。

 

すなわち、この観点でのマネージャー向けの教育が絶対に必要になる、ということです。

 

あなた:

確かに、マネージャー自身が「何を見れば良いのか、何を見せれば良いのか」を完璧に理解しているのは稀なのかもしれません。

 

MCネクスト:

私はこれまで数多くのSFA・CRMの導入・活用に携わってきましたが、「何を見れば良いのか、何を見せれば良いのか」を完璧に理解しているマネージャーにはほとんど会ったことがありません。

 

あなた:

全てのモニタリング指標を公式に設定するのは難しいので、状況に応じて「何を見るべきか、何を見せるべきか」を判断する力を養う必要があるということですね。

 

MCネクスト:

その通りです。

 

あなた:

SFA・CRMの導入は、マネージャーの「マネジメント力の向上」にも役立てられるということですね。

 

MCネクスト:

はい、その通りです。

 

「うちはマネジメントを任せることができるような人材が育っていない」という悩みをお聞きする機会がとても多いのですが、そういう企業にかぎって高いお金を支払い「マネージャー候補」に外部の標準化された「マネジメント研修」などを受講させたりするのです。

 

その話を聞くと私はいつも思うのです。

 

巷に出回る「標準化されたマネジメント研修」に高いお金を払うぐらいなら、「自社におけるSFA・CRMを活用したマネジメントとは!?」を追求した方が、よっぽどマネジメント力は身につくのにな・・・、と。

 

あなた:

確かにそうかもしれません。

 

MCネクスト:

今週は「教育」という観点から『見せれる』についてご説明しました。

次週は『使える』について説明していきたいと思います。

 

 

 

 

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