前回のブログにて、

SFA・CRMの導入を成功させるためには、

「人間」に関する問題解決への着手を優先させる必要がある、と述べました。

この「人間」に関する問題点について、

そのポイントを改めて説明すると以下のようになります。

①    営業上の目標・戦略・方針を理解していない（伝達力が弱い）

②    戦略・方針を実行に移すことができない（実行力が弱い）

③    何をモニタリングすれば良いのか分かっていない（判断力が弱い）

④    プロセスに対する「改善」へのアプローチが弱い（改善力が弱い）

要はマネジメントサイクルの「人間」に関する問題なのですが、

この4つのポイントで問題がある場合、短期間での問題解決は難しいといえます。

「ローマは一日にして成らず」って言葉が一番しっくりくるんですけど、

自社にとっての最適なマネジメントサイクルって、

仮設・検証を繰り返して、やっとたどり着くことができる状態なんですよ。

そりゃそうですよ。

これを1人の人間に置き換えれば「生活習慣」みたいなもんですから。

自己管理が完璧であり、食事・睡眠・運動の全てにきめ細かい配慮がなされている超健康体の人の話を聞いて、明日から同じ生活スタイルを実行できますか？

できるわけありませんよね。

マネジメントサイクルも全く同じです。

現状のマネジメントサイクルに「人間」に関する問題がある状態で、

SFA・CRMツールを導入しても有効活用などできるわけないじゃないですか！？

別の事象を例にすると、こんな感じです。

最適な運動方法も知らなければ、

運動する習慣も身についていない肥満の男がいます。

彼は、ダイエットのために高額なお金を支払い、

素晴らしいトレーニング機器の揃うスポーツジムの会員になりました。

さて、彼はダイエットに成功するのでしょうか？

どう思います？

彼がダイエットに成功するかどうかは、

「スポーツジムの機器」にかかっていますかね？

それとも、

「最適な運動方法の理解」、「運動することの習慣化」

にかかっていますかね？

答えは簡単ですよね。

では、もう一つ質問です。

最適な運動方法を理解し、運動することを習慣化するのって、

スポーツジムに入会しないとできないのでしょうか？

この本質を理解しないと、結局、全ての投資は無駄になります。

スポーツジムの会員になれば、

最適な運動方法を理解することができるだろう・・・

運動する習慣を身につけることができるだろう・・・

なんていうのはただの妄想にすぎない。

そのことを十分に理解できている企業こそが、

私の言う「SFA・CRM導入に100％成功する企業の共通点」です。

SFA・CRMは、

「強い者を、より強くする道具」であり、

「弱い者を、強くする道具」ではない、

ということをお忘れなく。