•  ホーム > 
  • SFA・CRM定着化の本質的なヒントとは!?

プロフェッショナルな本音ブログ

SFA・CRM定着化の本質的なヒントとは!?

2015年06月23日

今回の「SFA・CRM 本音ブログ」は、シリーズ化している「企業の成長が生み出す営業マネジメントの課題とは!?」をお休みして、読み切り番外編をお送りしたいと思います。

 

テーマは「SFA・CRMの定着化」です。

 

 

タクシーに乗るとドライバーの方から「シートベルトをお願いします」って必ずと言って良いほど依頼されますよね。

 

 

何人かのドライバーの方に、

「何割ぐらいの人がきちんとシートベルトを装着されますか?」

と質問してみました。

 

「そうですねぇ~。だいたい2~3割ぐらいの人ですかねぇ~」

ドライバーの方の回答は驚くほど同じだったんです。

 

 

皆さんはタクシーに限らず、自動車の後部座席に乗車する際、シートベルトを着用しますか?

  

以下は、JAFが公式に発表している「2014年シートベルト着用率データ」です。

運転者のシートベルト着用率 98.2%

助手席のシートベルト着用率 93.9%

後部座のシートベルト着用率 35.1%

 

念のため記載しておきますが、

2008年6月1日から「後部座席のシートベルトの着用」は運転席・助手席と同様に義務化されています。

つまり「法律で着用が義務付けられている」ということです。

 

同じ法律で規制しているにも関わらず、

運転席・助手席のシートベルト着用率が高いのはなぜでしょうか?

 

 

「後方座席は前方と比較して安全だから着用率が低いのではないか?」

そうお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

 

もしこの仮説が正しければ、

前方座席のシートベルト着用率が高いのは「事故発生時の危険性が高いから」ということになります。

 

果たして本当に「事故発生時の危険性が高いから」という理由で、運転者のシートベルト着用率が98.2%に至っているのでしょうか?

 

 

実は・・・、

昭和60年頃の運転者のシートベルト着用率は30%以下

だったそうです。

 

昭和61年11月から一般道路における運転者、助手席同乗者の着用義務違反に対し、行政処分の基礎点数(1点)が付されることになり、このタイミングでシートベルト着用率が80%弱まで一気に上昇しました。

  

つまり「法律」がシートベルト着用率を押し上げた、ということです。

 

しかし、その後のシートベルト着用率は減少の一途を辿り、平成4年には着用率が70%にも満たない状態になってしまいました。

 

 

 

ここで整理して考えてみましょう。 

「シートベルトをした方が安全性は高まると思いますか?」

 

こう質問されて「NO」と答える人はいないと思います。

 

つまり、分かっているんです。

「シートベルトはしないよりした方が良い」ということを。

 

 

しかし、昭和60年頃の日本では、法律が有る無しに関わらず「安全のためシートベルトをする」という人は30%満たないぐらいしかいなかった、ということです。

 

別の言い方をすると、

「着用した方が安全なのは分かっているけど着用しない」という人が70%を超えていた、ということですね。

 

 

 

そして昭和61年に法律で規制されます。

この規制により「法律で決まっているし、シートベルトをした方が安全なのは確かだから着用する」という人が約80%弱まで膨れ上がった、ということです。

 

しかし、平成4年頃まで年々シートベルト着用率は減少します。

 

別の言い方をすると、

平成4年頃は「シートベルトをした方が安全なのは分かっているし、法律でも規制されたけど着用しない」という人が30%を超えていた、ということですね。

 

 

 

「安全なのは分かっている」

「法律で規制されたのも理解している」

「それでもシートベルトを着用しない」

 

 

このようなスタンスの人が全体の3割以上も存在した平成4年を底にシートベルト着用率は年々上昇しました。

 

その結果、平成26年には98.2%まで到達した、ということです。

 

 

なぜでしょうか?

 

 

安全なのは分かっている。

法律で規制されたのも理解している。

それでもシートベルトを着用しない。

 

全体の3割も存在したこの人たちが、

なぜシートベルトをするようになったのでしょうか?

 

 

 

答えは「ピーピーピーピーピー」です。

 

 

 

そうです。

「シートベルト着用アラート機能」です。

この機能を備えた自動車が増えたことが、シートベルト着用率の上昇に貢献した、ということですよね。

 

 

 

シートベルトをするまで「ピーピーピーピー」鳴り続ける。

 

うるさくてしょうがないからシートベルトを着用する。

ストレスを感じながらシートベルトを着用する。

 

毎回、毎回、車に乗るたびにシートベルトを着用する。

 

毎回、毎回。

 

そして・・・、

シートベルトをすることが当たり前になってくる。

 

気が付けば・・・、

シートベルトをしない方が気持ち悪くなってくる。

 

 

 

先ほど紹介したJAFが公式にデータによると、

後部座のシートベルト着用率は35.1%、ということでした。

 

 

どうすれば後部座席の着用率が上昇するのか?

答えは言うまでありません。

 

「シートベルト着用アラート機能」

が後部座席にも必要、ということです。

 

 

 

 

SFA・CRMの定着化にお悩みの企業のみなさん。

 

 

「SFA・CRMの必要性は分かっている」

「会社の定めた運用ルールも理解している」

「それでもSFA・CRMを使おうとしない」

 

  

 

どうしたら良いと思いますか?

  

 

 

ちなみにですが・・・、

SFA・CRMの必要性を教育していない

会社としての運用ルールを明確化していない

というのは論外です。

  

 

 

 

 

ページ上部へ戻る