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レジェンドな経営者と反面教師の本音ブログ

上だけを見る上司!?

2013年10月25日

前々回から、

なぜCEOに情報が遮断されるのか?

その要因は、どこにあるのか?

というテーマをシリーズ化しています。

 

以下の問いかけを経営者の方にお願いしてきましたが、

今回は、情報の遮断要因の「自分以外の要因」について掘り下げていきたいと思います。

 

①自分は現場の重要な情報をどこまで把握できているのか?

※「自分が知りたい情報」、「実際に知っている情報の量と質」、「情報を得るタイミング」で考える。

 

②情報が遮断されているとしたら、その要因はどこにあるのか?

※「自分側の要因」と「自分以外の要因」に分けて考える。

 

 

組織の規模が大きくなれば必然的に多段階な組織構造になりがちですよね。

 

組織が多段階構造になれば、情報の伝達が鈍くなることも容易に想像がおつきになると思います。

 

 

長年、仕事を通じて多くの経営者の方とお会いしてきましたが、

 

「現場が見えない」

「現場の声が聞こえない」

「現場にとって何がベストなのかが分からない」

 

といった悩みをお持ちの経営者は少なくありませんでした。

 

 

なぜ、こういった悩みを持つ経営者が後を絶たないのでしょうか?

 

 

一つの要因として考えられるのが、

現場からの情報伝達網となる中間管理職の存在です。

 

経営者は、中間管理職にどのような人材を登用するかによって情報の遮断要因に大きな影響を受けます。

 

私がいつも経営者の方にお伝えするのは、

 

「上だけを見て仕事をする人を登用すると、正確な情報は上がって来なくなりますよ」

 

ということです。

 

 

ちなみに

「上だけを見ている」とは、

上位者を敬っているということとは全然違います。

 

「上だけを見ている」とは、

「自分を守るために上だけを見ている」ということです。

 

 

 

従って、別の言い方をすると、

 

「上位者に自分がどう評価されるか」

ということが全ての判断基準になる中間管理職のことを指します。

 

 

私もサラリーマン時代に、そういう中間管理職をたくさん見てきました。

 

 

ちなみに上だけを見て仕事をする中間管理職がいると正確な情報が上がって来なくなるのは何故でしょうか?

 

考えられる要因は2つあります。

 

 

一つ目は、

その中間管理職の方が自己保身のために情報を遮断するため

 

二つ目は、

その中間管理職の部下が情報を遮断するため

 

 

 

部下は上司が考えている以上に上司のことを厳しい目で見ています。

 

人の上に立つ、ということは部下たちの目に晒されるということですので、

一挙手一投足を部下は見ています。

 実は「上だけを見て仕事をしているな」と部下全員に思われているケースも少なくありません。

 

タチの悪いことに、上だけを見て仕事をする中間管理職ほど、部下には厳しくあたる傾向があります。

 

部下はますます上司と距離を置くことになり、情報は遮断されることになります。

 

 

長くなりそうなので今回はここまでにしておきますね。

 

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